韓国に旅行や留学、K-POPイベントなどで訪れる人が増える中、
最近薬の持ち込みに関する規制がより厳しくなったのをご存じですか?
「いつもの頭痛薬くらい大丈夫でしょ?」なんて軽い気持ちで持っていくと、
最悪空港で没収、罰金、入国トラブルに発展する可能性も…!
この記事では、2025年に入ってからの新たな取り締まりのポイントや、
実際に持ち込める薬・ダメな薬の見分け方、そして安全に準備する方法までを
わかりやすく解説します。
知らなかったでは済まされない韓国の薬事情、要チェックです!
韓国の薬持ち込みルールが厳格化?その背景とは
韓国では以前から一部の薬の持ち込みに制限がありましたが、
違法薬物や乱用の恐れがある成分を含む薬が国外から持ち込まれるケースが増加したため
2025年からさらに規制が厳格化されました。
増加する薬物トラブルと国際的な対策強化
近年、韓国国内での薬物乱用事件がニュースで取り上げられることが増え、
特に若年層を中心に広がる“セルフメディケーション”によるトラブルが問題視されています。
海外から簡単に手に入る薬がSNSを通じて流通し、悪用されるケースも出てきました。
このような背景から、韓国政府は2025年より入国時の薬物チェックを強化し、
個人が持ち込む薬の中にも厳しい目を向けるようになっています。
日本の薬が“安全”とは限らない?
日本では市販されていても、韓国の法律では処方箋が必要な成分や、
特定の年齢層に対して使用を制限している薬もあります。
たとえば、風邪薬や咳止めなどに含まれるコデインやジヒドロコデインは、
依存性があるとされ、韓国では非常に厳しく制限されています。
これらが含まれている薬を無申告で持ち込むと、
違法薬物とみなされる可能性もあるため要注意です。
規制強化は“安全のため”と理解しよう
「え、持ち込めないの?不便…」と思うかもしれませんが、
この規制強化は旅行者自身の安全や健康を守るための措置でもあります。
言語や医療体制の違いから、現地でトラブルになる前に、
自分の薬を見直すきっかけととらえるのが◎です!
持ち込みNG!?注意すべき日本の市販薬リスト
以下のような薬は、韓国では規制対象になりやすいので注意が必要です。
■コデイン・ジヒドロコデイン(咳止め・鎮痛成分)
■イブプロフェン(鎮痛・解熱成分)
■メチルエフェドリン・エフェドリン類(咳止め・気管支拡張)
■フェニレフリン(鼻炎・花粉症薬)
■ジフェンヒドラミン(睡眠改善薬・鼻炎薬)
■アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)
市販薬でも、成分次第で持ち込み禁止になるケースがあるため、成分表のチェックは必須です!
具体的な商品は以下になるので合わせてチェックしてみて下さい。
コデイン・ジヒドロコデイン(咳止め・鎮痛成分)
含有薬例:新ルルAゴールドDX、ベンザブロック、パブロンゴールドなど
理由:依存性があり、乱用の恐れがあるため、韓国では厳しく規制。処方薬扱いになることも。
イブプロフェン(鎮痛・解熱成分)
含有薬例:イブA錠、ナロンエース、バファリンルナiなど
理由:高用量のものは制限対象になる可能性あり。特に1日あたりの服用量が多い場合に注意。
メチルエフェドリン・エフェドリン類(咳止め・気管支拡張)
含有薬例:パブロンSゴールドW、ルルアタックEXなど
理由:覚醒作用があり、麻薬類似物質として認定されることも。
フェニレフリン(鼻炎・花粉症薬)
含有薬例:アレグラFX、コンタック鼻炎Z、ストナリニZなど
理由:大量に持ち込むと“薬物転売目的”と疑われる可能性あり。
ジフェンヒドラミン(睡眠改善薬・鼻炎薬)
含有薬例:ドリエル、ナイトール、新コンタックかぜEXなど
理由:中枢神経系への作用が強く、韓国では制限されているケースが多い。
アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)
含有薬例:新ルルAゴールドDX、パブロンSゴールド、ナロンエースなど
理由:中枢神経を抑制する作用があり、乱用や依存の恐れから韓国では医療用に限定されている。
その他注意すべき薬の例
睡眠導入薬(市販のもの含む)
精神安定剤や抗不安薬(処方薬)
下剤や便秘薬(センナ系など)も量次第で要注意
普段お医者さんから処方されている薬を飲んでいる方は、
かかりつけ医に相談することをオススメします!
持って行ってOKな薬は?安心して使えるアイテムたち
持ち込み可能な薬の一部を紹介します!
※ただし、個人の体調や薬の種類によって対応が変わることがあります。
かかりつけ医から処方されている薬を持っていきたい場合は、
必ずかかりつけ医に相談し、英文または韓国語の診断書を用意してもらいましょう。
鎮痛剤(頭痛・生理痛など)
■EVE スリーショットプレミアム
■バファリン A/プレミアムDX/ルナi
■ロキソニン S/Sクイック/Sプラス
整腸薬・乳酸菌サプリ
■ビオフェルミン
解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン単体)
■タイレノールAなど
知らなきゃ損!申請すれば持ち込める薬と手続き方法
一部の薬は、事前に申請すれば持ち込み可能な場合があります。
韓国の「携帯医薬品事前申告制度」を利用しましょう。
■薬の写真(パッケージ・成分表示)
■医師の診断書または処方箋(英語または韓国語推奨)
■航空券やパスポート情報(旅行日程を証明するため)
申請は、出発の7〜10日前までに済ませておくのがベストです。
韓国食品医薬品安全処(MFDS)の公式サイトからオンライン申請も可能です。
やりがちNG行動!空港でトラブルにならないための注意点
薬をポーチや小袋に入れて成分表がない → NG!必ず元のパッケージで持っていきましょう!
申請せず持ち込んで口頭で説明 → トラブルの元。言語の壁も考慮しましょう!
大量に薬を持ち込む → “個人使用”の範囲を超えると疑われやすいです!
万が一、空港で止められた場合は冷静に対応を。
翻訳アプリなどで成分説明できるよう準備しておくのも大切です。
これだけ押さえれば安心!薬の持ち込みチェックリスト
□ 韓国で規制対象の薬か確認
□ 成分表付きのパッケージで持参
□ 必要な場合、事前の申請作業
□ 旅行日数に見合った量
□ 念のため診断書や処方箋も持参
□かかりつけ医に相談して準備
薬以外にも機内に持ち込むものにルールがある?
実は、薬以外にも機内に持ち込む際に注意が必要なアイテムがあるって知っていましたか?
意外と知られていないのが「モバイルバッテリーの持ち込みルール」。
容量によっては没収されちゃうこともあるので出発前にしっかりチェックしておきましょう!
モバイルバッテリーの機内持ち込みに関する最新の情報は
こちらの記事を参考にしてください!
ちょっとした準備で、トラブルは防げます。
楽しい韓国旅行をトラブルなく満喫するためにも、
薬の取り扱いにはしっかり注意しておきましょう!
その他、電子入国申請書の記載方法や渡韓前に準備しておくと良いことを
まとめていますのでぜひ参考にしてみてください^^